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ゴリラとガラス、、、？

スマホのスペックを見ていると、ディスプレイ項目などに「Gorilla Glass(ゴリラガラス)」と記載されていることがあります。

ゴリラ(Gorilla)とガラス(Glass)なので、強いガラスなのでしょうか？

Gorilla Glassとはいったいどんなガラスなのでしょう。

今回はそんな「Gorilla Glassとは何か？」、「何が特徴なのか？」などの疑問に答えるべく、Gorilla Glassの解説をしたいと思います。

Gorilla Glass(ゴリラガラス)として知られる、「Corning Gorilla Glass」はCorning(コーニング)が開発する化学強化ガラス。化学的な処理によって強化されていて、傷や衝撃に強いことが特徴です。

スマホのディスプレイなどに搭載され、50億台以上もの端末に採用されてきました。

開発元のCorningはアメリカ、ニューヨーク州に本社を置く企業。創立が1851年と歴史があります。Gorilla Glass以外にも様々なガラス製品を開発しています。

Gorilla Glassは多くの端末に採用されていますが、ライバルも存在します。「サファイアクリスタル(サファイアガラス)」や旭硝子の「Dragontrail」などがその代表です。

サファイアクリスタル採用の例としては、Apple Watch Series 3(GPS + Cellularモデルのステンレススチールケースまたはセラミックケースのもの)があげられます。

もう一つのDragontrailはスマホなどの端末向けの製品。スマホ保護フィルムに採用されるケースもあります。

なぜGorilla Glassは傷や衝撃に強いのでしょうか？その答えは製造方法にあります。

Gorilla Glassは「フュージョン製法」と呼ばれるプロセスを経て製造されます。このプロセスでは溶けたガラスを垂らすようにして、シート状に形作ります。空気中で行われ、ガラス表面を傷つけるものに触れさせないという特徴があります。

ガラス表面の傷は小さなものでも割れの原因になるので、傷がつかないように作ることで割れにくくすることができます。

またその後に行われる「イオン交換」というプロセスではガラス表面を化学的に強化します。このプロセスによってガラス表面は圧縮状態になります。この圧縮状態がガラスの割れを防ぐ働きをします。

この2つのプロセスを経ることで、Gorilla Glassは傷や衝撃に強くなるのです。

Gorilla Glassにはさまざまな種類があります。

2007年発売の初代Gorilla Glass、「Corning Gorilla Glass」は改良され、数々の後継バージョンが登場しています。

バージョンアップ順に紹介すると、第二世代の「Corning Gorilla Glass 2」、第三世代の「Corning Gorilla Glass 3 with Native Damage Resistance」、第四世代の「Corning Gorilla Glass 4」、そして第五世代の「Corning Gorilla Glass 5」となります。

バージョンアップごとに薄型化や耐久性の向上といった改善が行われました。

またスマホ以外の用途向けのGorilla Glassも登場しています。

タッチ対応ノートPC向けのGorilla Glass、「Corning Gorilla Glass NBT」と、スマートウォッチといったウェアラブル端末向けのGorilla Glass、「Corning Gorilla Glass SR+」です。

耐久性以外の新機能を備えたGorilla Glassも登場しています。

抗菌作用を持ったGorilla Glass、「Antimicrobial Corning Gorilla Glass」と、画像をプリントできるGorilla Glass、「Vibrant Corning Gorilla Glass」です。

このようにGorilla Glassは耐久性以外にも様々な進化を遂げ、その用途を拡大しています。

Corning開発のGorilla Glassは傷や衝撃に強い、化学強化ガラス。Gorilla Glassの強さの秘密はその製造方法あります。また、耐久性以外でも数々の進化を遂げていて、その用途は広がりを見せています。

スマホなどの製品を選ぶ際はぜひ参考にしてみてください。

Corning (日本語):

Corning (英語):

Corning Gorilla Glass (英語):

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